修了式
2026年3月24日 11時59分 日本語には美しい表現がたくさんありますが、みなさんは「残り姿」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「残り姿」とは、終わったあとの姿とか、その場からいなくなったあとの姿を感じることをいいます。その場にいた人たちの心が想像できる、気持ちのよい姿のこととして使われています。
例えば、普段の生活の残り姿を、毎日みなさんが帰ったあとの教室や昇降口で感じることができます。みなさんが帰ったあとの教室では、窓が閉まり、机やイス、ロッカーの中などがきれいにそろえられていて、黒板がきちんと拭かれている。また、下足箱の上履きが履きつぶされたりせずきちんと並んでいる。今日もしっかりと学校生活を送り、勉強したのだな、と感じることができる気持ちよい残り姿です。
日常的な残り姿だけでなく、もっと深く大きな残り姿もあります。それは、卒業式や修了式が終わったあとの学校のなかで見られます。掲示物が外され、荷物もなくなり、掃除が行き届いた教室。スッキリとして、誰もいない、机とイスだけの空間です。しかし、いつも通りに教室に行き、教卓の前に立つと、さまざまな残り姿を感じます。1年間ともに学び生活した、深く、大きな残り姿を。今年度起きたさまざまなできごと、あのときの笑顔、そしてあのときの涙。新しい生徒たちを待つガランとした教室ですが、確かにみなさんの残り姿があるのです。
学校全体にはずーっと深く、もっと大きな残り姿もあります。みなさんが卒業して5年後、10年後にうちの学校を再び訪れてみると・・・多くの残り姿を思い出として感じることでしょう。
日々の残り姿の積み重ねが校風となり、伝統となります。これはそれぞれの学校で全く違います。その学校に入ると感じる雰囲気が校風です。練習試合などで他の中学校に行ったり、文化祭などで上級学校を訪問したときに、西中とは違った校風を感じた人もたくさんいると思います。
毎日のみなさんの頑張りが、残り姿が積み重なり、西中の校風、そしてやがて伝統となります。今日で令和7年度の活動が終わりますが、みなさんはどんな残り姿を残すことができたでしょうか。
うちの学校の目標である「自ら考え、心豊かにたくましく生きる若者」として、また、「常識と良識」を兼ね備えた西中生としての残り姿を、これからも大切にしてほしいと思います。
