みんながつくる学校~主体的、対話的な深い学びへの下地づくり~
新緑薫る5月、天候がよい日は気分が晴れやかになる一ヶ月でした。そのなかで、3年生において、京都・奈良への修学旅行を予定どおり実施いたしました。私も引率し、3日間生徒の活動を見守ることができ、大変有意義な時間を過ごせたと感じております。出発当日までは、200名の生徒を大きな事故なく、全うできるのか心配でありましたが、北総開発鉄道で品川駅に向かう生徒のみなさんの態度を確認して、すべての不安が吹き飛んでしまったのが正直な心境でありました。スローガンに掲げられた「常識を誇りに良識を形に」が絵に描いた餅ではなく、実行されていることに感心すると同時に、本校の生徒であることに誇りを感じました。その後の様子等については、言うまでもなく、京都・奈良の歴史に馳せながら、決められたルールの中で仲間との寝食時間を楽しみ、良き思い出として心の中に鮮明に記憶されたものと推測いたしております。
さて、4月の保護者会で、私から学校経営スタンス、「みんなが主語となるような学校をつくる。つまり、みんながつくる学校」についてお話させていただきました。私がこのような学校づくりをめざすきっかけとなったのが、校長就任1年目時の失敗がベースにあることをお伝えしました。4年前を思い出すたびに、先生方の主体性を奪ってしまい、今でも強い罪悪感に駆られております。同時に、子どもたちの主体性を蔑ろにしてしまったのではないかと反省しております。そこで、学習指導をはじめとする教育活動において、主体的、対話的な深い学びを重要視したいと考えております。「子どもを育てる」から「子どもが育つ」という考えのもと、可能な限り子どもに任せ、委ねる姿勢で、指導から支援への転換ができるよう教職員の意識改革に努めてまいりたいと考えております。言葉で言うのはとても簡単であります。今年1年間は、下地づくりに尽力する必要があると思っております。任せ、委ねるということは、当然失敗する恐れがあることを想定しておかなければなりません。下地づくりの第一歩として、学校における日常的な集団生活の場である学級において、以下の3つを学級経営の柱の一つに据えるよう全職員に伝えました。
ア、 やりたいことを応援してもらえる環境
イ、 失敗したときに受け止めてもらえる環境
ウ、 愛されていることを実感できる環境
このことは、心理的安全性の確保になり得ることであり、教職員に求められる必要な資質と考えております。子どもが育つ環境づくりイコール教職員が研鑽する職場づくりであり、校長の力量が問われるところだと思っております。今後、全力で邁進してまいりますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
最後に、中学年代の子どもは多感な時期と重なり、どのように接していけばよいのか悩むことが多いと思われます。我々教員も同様であります。ご家庭と学校が、手と手を携え両輪となって、お子様のすこやかな成長を育んでまいりたいと考えておりますので、遠慮なくご連絡ください。
