校長より

2学期始業式

2025年9月1日 12時59分

 みなさんおはようございます。夏休みを満喫できたでしょうか。44日間に渡る夏休みも、過ぎてしまえばあっという間ですね。この夏休みも各部活動の応援にあちこち走り回りました。郡大会でのみなさんの活躍、かっこよかったですね~。県大会、そして関東大会に出場したり、全国大会に出場して入賞した選手のみなさんなど、輝かしい成績を収めました。すばらしいです。展覧会で入賞したり、マーチングコンテストでゴールド金賞に輝き、東関東大会に出場するみなさんもいます。実験やレポートに勤しんだみなさんもいます。そんな活躍を目の当たりにすることができ、とてもうれしく思いました。

 夏休み中盤からは、1・2年生は部活動や宿題に、3年生は高校訪問や受験対策に、それぞれ力を注いだことと思います。

 さて、夏休み後半の8月23日土曜日、80名くらいのたくさんの保護者のみなさまと書道部・吹奏楽部・サッカー部・卓球部・男子バスケ部のみなさん、そして20名以上の先生方が集まって、全校生徒のために校地環境をきれいに整備しました。すっかり見通しがよくなっていると登校した時に感じた人も多いことでしょう。

 こうして紹介しないと気づかないところ、目立たないところで縁の下の力持ちとしてみなさんの学校生活を支えている人たちがいます。ぜひ、この2学期はまわりの人に感謝の気持ちをもって生活してほしいと思います。

 さて、夏休み前みなさんには、80年前に終わった日本が経験した一番最近の戦争について思いをはせてほしいと話しました。8月6日・9日・15日に、なぜあの戦争が起きたのか、これから似たような状況になったとしたら、自分に何かできることはないか考えてくれたでしょうか。気にかけてくれていたとしたらうれしいです。

 戦争を代表とする全ての対立は、相手との心の距離を縮めることでやわらげることができると思います。では心の距離はどうすれば縮まるでしょう。腹を割って話す、同じ釜の飯を食う、読んだ本について話し合う、一緒にカラオケなどで歌う・・・さまざまな方法が考えられますが、手っ取り早くやりやすく、一番効果がある方法があるんです。それは何でしょうか?勘のいい人は気づいたかもしれません。2・3年生のみなさんは、2025年1月、3学期始業式で今年1年ぜひ心がけてほしいと伝えたことを覚えているでしょうか?そう、それは「あいさつ」です。

 あいさつが気持ちよくできたら、相手と顔見知りになり、親しくなるきっかけができます。また、社会に出た時に真っ先に必要とされるスキルです。自分はできている、あいさつしていると思っているみなさんもたくさんいると思いますが、これは相手に認められて初めて通じる技術です。

 夏休み中の研修で、早稲田大学の心理学教授にお話をうかがう機会がありました。その中で、心に残ったことがあります。それはインターンシップ(職場体験学習の本格的なものです)に参加したある学生の話です。その企業の方から教授は「今年参加している学生はあいさつができませんね。」と声をかけられたそうです。確かにおとなしい性格ですが真面目な学生なので、教授は一体どうしたんだろうと思ったそうです。インターンシップの途中で、その教授のゼミで中間報告会をした時には、その学生は「インターンシップはおもしろいし、自分はしっかりあいさつをしている」と自己評価していたそうです。ではどうして企業の人は「あいさつができない」と評価したのか、不思議に思った教授は、大学院生の助手にインターンシップを見に行ってもらったそうです。助手は帰ってきて、「確かにあの学生はあいさつをしていますが、それは企業の方にあいさつをされてそれに真面目に返しているだけです。自分からはあいさつをしていません。」と教授に伝えてくれたそうです。企業の方にとってみれば、学ぶ立場の学生から積極的にあいさつをするのが当然だと考えているので、学生の自己評価とはギャップが生まれたようなのです。

 あいさつは「あ=明るく」、「い=いつも」、相手よりも「さ=先に」、相手に「つ=伝わるように」あいさつすることが大事です。うちの学校が、明るいあいさつがいっぱいの学校にしたいですね。ぜひよろしくお願いします。

 最後に、またボランティアのお誘いです。2学期の木曜日朝、私と一緒に校地まわりのゴミ拾いをやってみませんか?今学期は3年生のみなさんから募集します。やってみると、結構ゴミが落ちていることに気づきますし、拾い終えたら気持ちがいいものです。それに加えて、ゴミ拾いを経験した人は、簡単にゴミを捨てなくなりますからぜひ、多くの人に経験してほしいです。後日、美化委員会を通じて募集をかけます。1回だけでかまいませんから、我こそはとぜひ手を挙げてほしいと思います。待っています。

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