校長より

2学期終業式

2025年12月23日 09時29分

 2学期はさまざまな行事がありました。体育祭・銀杏祭という二大行事に始まり、生徒会役員選挙、2年職場体験と本当にいろいろな行事が目白押しでした。声を限りに燃えた応援、心に残る合唱、新しい学校のリーダーたちの決意表明、部活動や委員会活動も代替わりし、生徒のみなさんががんばっている姿を見ることができ、本当に充実した学期だったと思います。

 さて、2025年ももうすぐ終わりますが、今年が始まった1月7日3学期始業式に、2・3年生のみなさんに話した今年1年間の目標を覚えているでしょうか?

 それは、「うちの学校を気持ちのよいあいさつの声が響く学校にしたい」そして、「うちの学校から、西の原の街にあいさつの輪を広げていきたい」でした。これを今年1年の目標にしましょうという話をしました。みなさん覚えているでしょうか。さて、今年、意識して気持ちのよいあいさつをすることはできましたか?できたと思う人は手を挙げてみてください。では、残念ながら自己評価ではあまりできなかったなという人は手を挙げてみてください。

 学校生活を送るなかで、朝生徒のみなさんから先に元気よく、「おはようございます」とあいさつされると、とてもうれしいです。また、反対方向を見ていて気づかずにいるとき、後から「おはようございます」と声をかけられるのもうれしいし幸せな気分になります。自分からあいさつする、たったその一言だけなんですが、気持ちがいいものなんですよね。あいさつは不思議な力を持っています。

 私の高校時代の担任の先生、恩師が、千葉県立成田西陵高校の校長先生だったことがあります。その先生は、西陵高校の後、最後は佐原高校の校長を務めて引退なさいました。その先生と高校の同窓会で話す機会がありました。西陵高校は、就職希望の生徒の就職率がほぼ100%で有名な学校です。そこで、「就職率100%の秘訣は何ですか。企業が求めている人間とはどのような人ですか」と伺いました。すると「一番は元気です。二番目は礼儀・あいさつですね。他には時間を守ること、整理整頓、つまり掃除です。就職試験の前だけ練習しても、身につくものではありません。習慣づけることが大切です。」「企業は生徒を雇うと、その後40年以上も賃金を払い、総額は2億~3億円になります。それだけお金をかけるのです。どんなに勉強ができて、能力が高くても、元気・あいさつ・時間厳守・掃除をおろそかにする生徒は、仕事が長続きしません。だから、大きな声で相手の顔を見てあいさつできること、遅刻をせず約束を守れること、掃除をしっかりできること、これらがしっかりとできるように三年間で鍛えるんです。」とおっしゃっていました。これって大事なことだなあとしみじみ感じます。

 明日から冬休みが始まります。冬休み中もぜひ、元気なあいさつができるといいですね。みなさん、あいさつすることを通して、よい年を迎えてください。それではみなさん、よいお年を!

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