校長より

1学期始業式

2025年4月7日 10時46分

 今日は2つ話をします。まず1つ目。今年が始まった3学期の始業式に「今年1年、みなさんにあることを心がけてほしい」と話した内容を覚えているでしょうか?(3年生が覚えていて、「あいさつ」と元気に発表してくれました。うれしかったです。さすが3年生ですね~)「明るく」「いつも」「先に」そして相手に「伝わるように」するもの、それはあいさつです。

 朝、学校の門を閉めながら学校の周りを回っていると、近所の方とすれ違います。はじめのうちは、私から「おはようございます」とあいさつの声をかけていました。最初こそ、「なんだか見ず知らずのおじさんに声をかけられた」って感じでびっくりしていたみなさんも、何日か行き交ううちに、相手から「おはようございます」なんて声をかけてくださるようになったりしました。これはうれしいですよ~。心の中でガッツポーズです。

 校門で登校してくるみなさんに「おはよう」って声をかけたときに、みなさんの方から先にあいさつがあるととってもうれしいし、大きな声であいさつしてもらうと幸せな気分になります。逆にみなさんのあいさつの声が聞こえなかったり、そのまま行ってしまったりすると「何かあったかな」「あいさつが聞こえなかったのかな」なんて心配になります。不思議なもので、たかが一言のあいさつなのに、交わせるとうれしいし、スルーされると悲しいんですよね。

 あいさつは心と心をつなぐ役割をします。あいさつをすることで、気持ちよく1日をはじめたり、また明日元気で会おうねなどの気持ちを伝えたりすることができます。あいさつは毎日の生活の潤滑油であり、相手との距離を縮める不思議な力を持っています。みなさんにはぜひ、入学してくる1年生に先輩としてあいさつの模範を示してほしいと思います。よろしくお願いします。

 さて、話の2つ目です。今年は本校の教育目標を一部変えました。「自分で考え、心豊かにたくましく生きる若者の育成」です。今までは「社会に対応し」で始まっていましたが、「自分で考え」と直しました。

 考えるのは自分でしょう?何当たり前のことを言っているの?と思う人もいるでしょうが、この目標には私の願いがこもっています。チャットGPTをはじめとした生成AIなど、さまざまなコンピュータの技術が進歩・発達していますが、機械やコンピュータに考えを任せるのではなく、また、他の人に考えを任せるのではなく、さまざまな出来事やニュースから、自分はこう思う、自分はこう考えると自分の考えを持ってほしいのです。そして、自分がこうだと思ったことを、ただなんとなくではなく理由を明らかにして、友だちやクラスメート、学年の仲間や全校に、教職員に、親御さんに伝えられる人になってほしいのです。

 「自分で考え、心豊かにたくましく生きる若者の育成」という目標を、理想とする生徒像の「常識と良識を持った生徒」とともに、合い言葉にしていきましょう。

 今年1年大いに勉強してみなさんがそれぞれ自分の考えを持ち、それを他の人に説明できる力を身につけてください。みなさんが、自分の思いを表現できる頼もしい先輩として西中を引っ張っていく2・3年生となることを期待しています。よろしくお願いします。

IMG_9825