校長より

1分1秒、思い出づくりと成長に

2026年5月1日 16時36分

一生に一度の修学旅行が、目の前に迫ってきました。実感はあるでしょうか。

 現在、クラス別行動や班別行動計画の作成や、係会議などを進めていることから、徐々に意識が高まってきているのではないかと推察します。

 校長先生は、今から43年前にみなさんと同じ京都・奈良に修学旅行に行きました。遙か昔のことですが、鮮明に記憶に残っています。京都に向かう新幹線の車窓から見えた大きな富士山と、苦手な焼き肉が入っていた幕の内弁当、奈良公園で初めて出くわせた鹿に取られてしまったシカ煎餅、クラス別行動のバスの中でみんなで歌った校歌、初めて八つ橋を食べた瞬間のハッカ感、清水寺より滞在時間が長かった裏手にある地主神社、などです。「えっ、奈良の大仏は? 金閣寺は? などの歴史的建造物の印象はないのかなあ」と不思議に思った人も多いのではないでしょうか。校長先生が伝えたいことは、修学旅行中に起こるすべての出来事、1分1秒の行動すべてが思い出づくりに変わるということです。皆さん一人ひとりにとって、心に残る修学旅行になってほしいと強く願っています。

 また、修学旅行は遊びではありません。学校生活では学べない貴重な体験の場と考えています。例えば、2日目には班別行動が予定されています。皆さんは、先生方がなぜ、班別行動の機会を設けるのか考えたことはありますか。その裏には、様々な理由が隠されています。それこそ、1分1秒の行動すべてが根拠につながると考えています。予期せぬことが起こるのが、班別行動です。場合によっては、トラブルかもしれません。自分たちに置かれた状況に対して、慌てずに冷静かつ適切な判断が必要になるでしょう。その場には、助けてくれる先生がいないのですから…。

数年後、皆さんは予測困難な時代の世の中に出て行くことが予想されます。一寸先は闇の社会と表現した方がよいかもしれませんね。家族や友達など普段関わりのある人たちが、助けてくれることもあるかもしれません。しかし、最後には自らの生き抜く力が支えになり、自分自身で考え、行動し、居場所を見出すことができるのではないかと考えます。修学旅行は、皆さんが成長できる絶好な時間です。トラブルだけでなく、自分の行動一つ一つに責任があることを認識し、頼りすぎない行動を心がけるだけでも大きな学習です。無事終えて、学級担任の先生から、「成長したなあ」という声が聞かれることを楽しみにしています。