校長より

卒業式

2026年3月10日 11時59分

式辞

 まだまだ寒さは続きますが、徐々に日が延び、校庭の木々の芽がふくらむ、希望に満ちた季節となりました。

 本日この佳き日に、印西市教育委員会学務課長加藤知巳さま、印西市議会議員郡司俊紀さま、津田憲吾さまをはじめ、多数のご来賓のみなさまと保護者のみなさまにご出席いただき、印西市立西の原中学校第三十二回卒業式を挙行できますことを大変うれしく思います。

 保護者のみなさまは、この三年間で心も体も見違えるほど成長したお子さまの姿に、お喜びもひとしおのことと思います。心よりお祝い申しあげます。

 さて、二百七十五名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。みなさんは九ヶ年の義務教育を終え、立派に卒業の日を迎えました。これからそれぞれ、進む道は分かれます。

 みなさんに最後に、「明るいことと暗いこと」について話をしておきたいと思います。人は誰しも明るいことに引き寄せられ、暗いことは避けたがるものです。しかし実は、明るいものと暗いものとは互いに引き立て合う関係にあるのです。白い紙の上の白は目立ちません。黒い紙の上に置くからこそ、白の明るさが目立ちます。絵に暗い影をつけると、平面的な絵が一挙に立体的に迫ってくるのと同じです。

 人生も同じです。辛いことや苦しいことがあってこそ、生きることに深みが生じ、味わいも出てきます。幸せを、その分だけ十二分にかみしめることができるのです。ですから、少々辛いことがあっても、苦しくとも、後の喜びが大きくなるだろうと捉え、乗り越えていってください。実りの果実の甘さをその後でじっくり味わうことができるはずです。

 また、長じていくにつれ、人間関係に悩むこともあるでしょう。それとても同じです。

 自転車でも自動車でも、タイヤと道の間には、互いにこすれ合う力、摩擦が生じます。タイヤが空回りしてスリップしないためにも、そして何より力強く前進するためにも、摩擦は必要なものなのです。

 どうぞ暗いことから逃げずに、摩擦も生かして乗り越えながら、人生をたくましく、力強く切り拓いていってください。人生に無駄なものは何一つありません。全てがみなさんの肥やしとなり、栄養となっていきます。どうか幸せな人生を送ってください。

 物事を成し遂げるためには、最後までやり通すことが大事です。体が大きいとか小さいとか、強いとか弱いとか、経済的に裕福であるとかないとか、人はさまざまです。しかし、事を成すにあたっては、そうした違いは一番の問題ではありません。ただ一つ、途中で投げ出さない、最後まで一生懸命やり続ける、事が成るまで努力し続けることこそが最も大切だと、みなさん自身が本校で十分学んだことと思います。

 卒業生のみなさんは、この三年間本当によく努力し、成長しました。進級するごとにたくましく、また、「常識と良識」を身につけ、まわりに気を配ることができるようになりました。そして本校の最上級生だという自覚のもと、よくがんばりました。そんなみなさんに心からエールを贈り、これから今以上に、本校の教育目標である「自ら考え、心豊かにたくましく生きる若者」へと成長することを期待しています。

 卒業生のみなさんが、今日の日を迎えられたのは、自分の頑張りもさることながら、陰日向なく毎日みなさんを応援し、支えてくださった保護者のみなさまのおかげです。家に帰って、親御さんに卒業証書を見せて、ぜひ、「卒業したよ、ありがとう」と心からの感謝を伝えましょう。

 ご参列くださいました保護者のみなさま、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。これまで十五年の間には、育てる上で並々ならぬご苦労があったことと拝察いたします。それらが全て実を結び、本日ここに立派にご卒業の日を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。

 これまで三年間、絶えず本校教育にご理解とご協力を賜りましたことに、この場をお借りし、深く感謝いたします。どうもありがとうございました。

 最後になりましたが、ご来賓のみなさまには公私ともにご多用の中、本校卒業式にご臨席をたまわり、誠にありがとうございました。三年生が今日胸を張って卒業できますのも、地域のみなさまのおかげと感謝しております。どうぞこれからも、本校卒業生を温かく応援してくださいますよう心よりお願い申し上げ、式辞といたします。                    

     令和八年三月十日    印西市立西の原中学校長 臼井 昌章

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