命の授業
2022年10月13日 17時37分 はぐくみBaby&Kidsクリニック医院長 川戸 仁 先生を講師にお招きし、
『命の授業~小児医療現場から感じる”命のはぐくみ”~』について講演をしていただきました。
先生のプロフィールや、小児科医になったいきさつなどを話していただきました。全国でも、新生児科という命の誕生の現場で働く医師が少ないことなども教えていただきました。
テレビドラマ「コウノドリ」から、現在の新生児医療について、わかりやすく教えていただきました
2019年の千葉県の新生児の中では、低体重で生まれた赤ちゃんは3439人(8%)、未熟児で生まれた赤ちゃんは302人(0.6%)、10年前の総出生数より14519人も少なくなっているのに、低体重や未熟児の赤ちゃんは減っていないのが現状であることを知りました。また、NICU新生児特定集中治療室という未熟児の命を救うシステムがあるが、それでも救えない命があることを知りました。かけがえのない命を、ご両親に寄り添いながら、医師団みんなで懸命に救うことも教わりました。
●最後に、3人の生徒の質問にこたえて下さいました。
「先生にとって、赤ちゃんとはどんな存在ですか?」
⇒神秘的な存在です。
「新生児の未熟児医療の中で、一番印象に残っていることは?」
⇒救えた命より、助けられなかったことの方が心に残っています。そのことを次の命を救うために生かしたい。
「命を失うこともある中で、怖いという気持ちをどのようにコントロールしているのですか?」
⇒切り替えることは難しいですが、家族が支えとなっています。
●お礼の言葉
「本日は、お忙しい中ありがとうございました。私はこれまで、命について深く考えたことはありませんでしたが、今日の授業を聞いて命の重みや尊さについて考えることができました。これからの人生に生かしていきたいと思います。」