校長より

進路説明会①

2025年6月19日 17時59分

 生徒のみなさんは義務教育の最終年度を迎え、いよいよ進む道を自分で考え、選び取る年齢となりました。3年生となり、受験生の自覚も芽生えてきたと思います。これから高等学校をはじめとした上級学校への進学を目指す人が大半なのは事実ですが、進路イコール進学ではありません。自分が将来、どんな方向に進みたいか、どんな分野で活躍したいのか少しでもイメージして、そのためには中学卒業後の進路としてどんな道があるのかを考えてほしいと思います。大いに悩み、自分の将来に責任を持って、自分で選びましょう。

 なお、生徒のみなさんと保護者のみなさまにお知りおきいただきたいことがあります。少し先の話となりますが、今から半年後の12月15日以降、私立高校の中に入試事前相談を行う学校がかなりあるということです。これは中学校3年時の通知表の成績が一定水準以上であれば、その私立高校を受験した場合の合格可能性が高くなると相談時に伝えてくれるという制度です。全ての私立高が実施するわけではありませんが、できるだけ多くの生徒のみなさんにこの制度を活用してほしいと考えています。ただ、昨今の私立高人気の高まりで、私立高校に進学した生徒が全県的に多く、私立高校の定員を圧迫しているそうです。そのため、昨年度よりも成績の基準を上げたり、第2志望以下の相談は受け付けないとか、入試事前相談自体を行わなくしたという私立高校も出てきました。そういう知識を持った上で、毎日の学習に励んでほしいと思います。

 また、今年度から市内の全中学校で通知表を前後期の2期制としました。前期は4月から9月までで、2回の定期テストや課題提出を経て、5段階の評定をつけていきます。後期は10月から3月までで同様に評価して参ります。ただ3年生は1・2年生と違い、先ほどお伝えしました私立入試事前相談用に、10月から11月にかけての1か月半程度の成績もつけます。高校ごとに扱いは違いますが、挽回が効きますから、がんばってほしいと思います。後期中間に当たる10月から11月の1か月半程度の成績は、通知表という形にはしません。入試事前相談の基準に達した、あるいは達さなかったということを担任から生徒に口頭でお伝えします。なお、公立・私立を問わず、実際の入学試験に用いられる調査書の成績は、前期+後期中間の4月から11月までのトータルで決定します。前期は4月~9月の4か月半程でテスト2回、後期中間は10月~11月の1か月半程度とテスト1回ですので、前期のウェートが大きくなります。

 さて、改めまして保護者のみなさま、本日はお忙しい中、またお暑い中にもかかわらず本校進路説明会にお越しいただき、ありがとうございます。直近4年間の卒業生の進路先データも参考にしていただきながら、お子さまの中学卒業後の進路先について、一緒に考えていきたいと思います。学級担任・3学年職員はもちろんですが、私をはじめ、本校全職員の知恵と経験を基に、大切なお子さまの進路について助言してまいります。何かご不明な点やご心配なことがありましたら、学級担任をはじめ3学年職員、そして進路指導主事を兼ねた3学年主任にお気軽にお尋ねください。ぜひ本校教職員と情報を共有し、積極的にご相談いただければと思います。

 保護者のみなさまの温かいアドバイスのもと、お子さま自身が責任を持って、自分で進路先を選ぶよう見守っていただければ幸いです。

 それでは今後とも、本校教育活動にご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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