1学期終業式
2025年7月18日 09時09分今学期は、1年生の校外学習に始まり、2年生自然教室、3年生修学旅行と、どの学年の旅行行事にもハプニングがあったものの、みんなの力で乗り越え、すべての行程を実施し、充実した活動ができました。みなさんの青春の1ページになる、思い出深い行事となったろうと、本当にうれしく思います。
また、各運動部活動の印旛郡市総体が始まり、いろいろな部活動の応援に行って、多くの選手のみなさんの活躍や声を枯らして応援する姿を目の当たりにしました。とてもかっこよかったです。よく頑張っていましたね。これからも総体が続き、書道部の高円宮杯、美術部の展覧会や吹奏楽部のコンクールも始まります。科学部はそれぞれの研究を進めますよね。さらに県総体に出場したり、関東・全国大会に出場する選手もいます。悔いの残らぬよう、持てる力を全て出し尽くしてください。みなさんの活躍を楽しみにしています。応援しています。
さて、明日から44日間にわたる夏休みが始まります。楽しい夏休みにするためにも、交通事故や熱中症、水の事故などに十分気をつけてください。つい最近も千葉県の中学生が水の事故で亡くなっています。全国的には毎年、中学生だけでなく高校生や大学生、大人になっても水の事故で亡くなる方がいます。市内では小学生や小学生の保護者の方が亡くなったり、中学生がボートから落ちて亡くなったりした痛ましい過去があります。決して遠いどこかの話ではありません。自分は大丈夫と思わず、危険を察知して避けましょう。それだけの力をみなさんは持っています。
みなさんには夏休みにぜひ、戦争について考えてほしいと思っています。夏休み中に日本が経験した最後の戦争で、忘れてはならない日がやってきます。8月6日は広島、8月9日は長崎に原爆が投下され、8月15日には日本がポツダム宣言を受諾し、終戦を迎えました。日本では軍人や軍関係者が230万人以上、一般人が80万人以上亡くなり、世界では6000万とも7000万ともいわれる、数え切れない方々が、この戦争で亡くなりました。私たちは今突然生まれたのではありません。こうした本当に大きな犠牲の歴史のもと、今の私たちの生活があるのです。
今年は第二次世界大戦後80年の節目の年を迎えます。80年間戦争をしていない国は、世界でいくつあると思いますか?200近くある国の中の2/3?1/2?1/4くらい?なんと、わずか8カ国しかありません。現在もウクライナではロシアとの戦争が、シナイ半島ガザ地区ではイスラエルとパレスチナ難民との戦闘が続いており、イスラエルとイランの間ではミサイル攻撃の応酬が続き、毎日戦争や飢餓による死者が出ています。
戦争をしていない国の1つであるわが日本は、とても恵まれていますが、他国の戦争は私には関係ないと思っていると、いつのまにか知らないうちに戦争に巻き込まれてしまうかもしれません。もしもそうなったとしたら、私のような年寄りではなく、みなさんのような若者が真っ先に戦場に駆り出され、犠牲になってしまうのです。わが国のまわりにも、北方領土問題をはじめ近隣諸国との対立の火種がいくつもあります。戦争についてこの8月に、なぜ日本が戦争に突き進んでいったのか、また、なぜ日本は戦後一度も戦争をせずに平和で豊かな社会を築くことができたのかを、ぜひ考えてほしいと思います。
みなさんはこれから2年~4年後、選挙で投票できる年齢になります。他国とどう関わり、戦争をどう防ぎ、自分たちをどう守るかを判断しなければなりません。その第一歩として、新聞やテレビ、インターネットなどを見て、過去の戦争を気にかけてください。今を戦前にしないために。
では2学期の始まる9月1日、みなさんと会えることを、楽しみにしています。