校長より

入学式

2025年4月8日 12時08分

式辞

 校庭の桜も満開を迎え、木々の緑が生命の息吹を感じさせるこの春の佳き日に

印西市教育委員会教育部長 伊藤章様、印西市議会議員 軍司俊紀様、津田憲吾様をはじめ、多数のご来賓のみなさまのご臨席を賜り、印西市立西の原中学校第三十二回入学式を挙行できますことを、厚く御礼申し上げます。

 二百六十二名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。今日からみなさんは、本校の一員です。頬を紅潮させ、目をきらきらと輝かせながら入場する姿や、一生懸命な返事から「今日から西の原中生として頑張ろう」という意気込みを感じました。みなさんは中学一年生としてとてもかっこいいです。

  さて、中学校生活が始まる今日、この日に、新入生のみなさんに覚えておいてほしいことがあります。 それは本校が「自ら考え 心豊かにたくましく生きる 若者の育成」という教育目標を掲げていること、そして 「常識と良識をもった生徒」という生徒像を、理想としているということです。

 「自ら考え」とは、他の誰かや生成AIなどに考えを任せるのではなく、自分自身はこう思うという考えを持ち、根拠を持ってその思いを他者に説明できる力を、「心豊かに」とは、温かい心と豊かな感性を、そして「たくましく生きる」とは、知恵をつけ、活力あふれる毎日を送ってほしいということです。

 みなさんには、正解のない問いへの答えを見いだそうと探求する力をつけ、地域の一員として、印西市の未来を背負って立つ、思いやりある立派な中学生になってほしいと思います。

 具体的には、本校が目指す3つの生徒像を意識して生活しましょう。

一 意欲をもって学び、確かな学力を身につけた生徒

二 健康でたくましく、ねばり強くがんばりぬく生徒

三 互いのよさを認め合い、節度ある行動をとる生徒

 この理想像を、代々の生徒たちは大切にしてきました。本校はご存じの通り、制服や校則のない学校です。開校以来三十年以上、先輩たちがこの自由な校風を守ってきました。みなさんもその伝統を受け継ぎ、常識と良識を兼ね備えた、すばらしい西中生になりましょう。

 中学校生活は、長い人生の中でも、最も伸び盛りの大切な時期です。一日も早く中学校生活に慣れ、充実した毎日を送ってください。また、友だちのよいところから学び、互いに切磋琢磨しましょう。本校を卒業するときに「西中で学んでよかった」と思えるよう、頑張ってほしいと思います。

 最後になりましたが、保護者のみなさまに一言ご挨拶を申し上げます。本日はお子さまのご入学、誠におめでとうございます。正装して、大人っぽい顔つきとなったお子さまを見て、お喜びもひとしおのことと拝察いたします。

 今日からは、私ども教職員と保護者のみなさまが手を携え、共にお子さまを教え導くパートナーとして、次代を担う若者をたくましく育てていきたいと思います。本校教育活動に、温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、新入生二百六十二名を迎え、全校生徒七百六十七名が、自分の意見をしっかりと持ち、根拠を明らかにしてそれを他者に発信できる、「常識と良識」を兼ね備えた西中生へと育つよう、本校教職員一同、全力を尽くすことをお誓い申し上げ、式辞といたします。

 令和七年四月八日         印西市立西の原中学校長  臼井昌章

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